会社概要

サン・テクノロジーズは、創価大学工学部における研究成果を基に新しい原理に基づく凍結乾燥装置を開発し、中小企業ベンチャー振興助成金をいただいて商品化、起業されました。

社長メッセージ

CEO

代表取締役の桑田正彦です。
 私が電子顕微鏡メーカーを退職して大学に教員として着任したとき、電顕室には私がメーカー在籍中に開発に係わったt-ブチルアルコール凍結乾燥装置がありました。しかし、装置はほとんど使用されていませんでした。その理由は、プランクトンを処理したときの前処理にたいへん手間がかかり、また、収縮がひどく最適作製条件を見つけるのが困難なためとのことでした。代わりとして、SEM用試料載台の上面に試料を含んだ水を滴下し、試料載台の下端を液体窒素に浸けて凍結後、低真空SEMの試料室内で乾燥する「低真空SEM凍結乾燥法」が使用されておりました。t-ブチルアルコール凍結乾燥法と比較すると、低真空SEM凍結乾燥法のほうが簡便で良い結果が得られやすいのですが、水を使用してよい結果が得られるメカニズムが不明で、また、ばらつきが大きく成功率が低いという問題点もあったので、研究テーマの一つとして「水を使用した凍結乾燥法の改良」を取り上げました。その結果、メカニズムや最適条件が明らかとなり、従来法と比較して、短い時間でより良い試料が再現性良く作製できる目途がついたので、大学リエゾンオフィスの協力を仰ぎ2007年末にサン・テクノロジーズをベンチャー起業しました。私たちは今後とも、SEMを使用した形態や微細構造の観察が手軽にできる試料前処理技術の開発を行ってまいりますのでよろしくお願いいたします。
 本製品の開発には、創価大学工学部環境共生工学科計測技術研究室に在籍した学生諸君による研究が大きく寄与しており、感謝するとともに、今後本技術が広く使われるように努力していく所存です。


会社沿革

2021年
営業を株式会社協和(TEL.042-588-0555 FAX.042-588-0557)に委託しました。
2014年
社長交代(新社長 桑田正彦)
FD-6500の真空乾燥部分と冷凍機を分離して、廉価な水凍結乾燥装置FD6510および冷却装置FDC10として商品化。
2008年
水凍結乾燥装置FD-6500の販売を開始
2007年
会社創立(社長 鈴木武雄)
中小企業ベンチャー振興基金の助成で水凍結乾燥装置を開発