ティップス


私たちが水凍結するときの前処理例を紹介します。

減圧水置換

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「植物のガス抜き」

植物は内部に空気を含んでいるためそのまま水凍結乾燥するとよい試料ができないことがあります。ふたに直径4mmの穴をあけたバイアル瓶に試料を入れ、シリンジを接続して減圧します。このとき、なるべく空気が入らないようにします。ピストンを数回引いて減圧すると内部に水が入り試料の色が少し変わります。撥水性の強い試料の場合は、界面活性剤の希釈溶液を使用するとよいでしょう。界面活性剤を使用した場合は、処理後よく水洗してから水凍結します。


洗浄

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「洗浄用エアーポンプ」

試料表面のごみや粘液はよく取り除く必要があります。また、水凍結乾燥は、水中に蒸気圧の低い不純物が存在すると水分の昇華過程で濃縮され、試料にダメージを与えたり、試料表面に残留する場合があります。洗浄や凍結乾燥に使用する水には精製水を使用します。ホルマリンなど薬品中に保存した試料をスポイトで移す時は、薬液が洗浄水中に入り、水を替えての洗浄で希釈されて残留しますので、初期濃度がなるべく薄くなるように、最初に試料を移す時の液量をできるだけ少なく採るようにします。薬品を使用した場合の洗浄は、直接試料に触れると試料が傷つくので、水を入れたシャーレに試料を移したらエアーポンプで風を送って水流を作って洗浄、同様にシャーレを3~5回変えながら試料を移し替えて洗浄するとよいでしょう。上図は、水槽用の小型エアーポンプと三方コック、ビニルチューブで構成した洗浄機の例で、ビニルチューブの先端にはピペット用のチップがはめ込まれています。


微生物

日本電子が販売している「ナノパーコレータ」を使用して洗浄しています。試料量があまり多いとよい結果が得られませんので、SEM像を撮った時、ナノパーコレータのフィルターが観察できる程度の量(濃度)とします。